妊娠・出産

妊娠中の便秘対策に!日常的にできる姿勢のひと工夫

妊娠中の便秘対策!日常的にできる姿勢からのアプローチ

妊娠中は便秘になりやすいため、悩まれる方も多いですよね。
でも妊娠中ってなんとなく、トイレでいきむのも「赤ちゃん大丈夫かな?」って心配で、トイレがしにくかったりしませんか?

今回はそんな妊婦さんに向けて、トイレで簡単にできるひと工夫をお伝えします。

あまり息まなくてもいい方法

そのポイントはトイレに座った時の姿勢にあります!ポイントが2つあるので順にご紹介していきますね。

1.ヒザの位置を高くする

トイレでの姿勢

足台を用意してもらうといいかと思います。
ポイントはヒザを股関節よりも高い位置にすること。これだけでもちょっと出しやすい感じがします。

膝が高くなれば、足台はどんなものでも大丈夫です。我が家は100均で買ったものを使っていますが、ネットで探すと専用の台なども売っています。

将来的にお子さんがトイレの練習をする時にも台を何か用意されると思うので、共同で使えるものがいいかもしれませんね!

2.胸を張ったまま体を前に倒す

トイレでの姿勢

妊娠中はヒザとヒザの間を少し広げて、お腹がつかえないようにしておきます。

その上で、胸を前に突き出すようにしながら、前屈みになります猫背のままだとあまり意味がないので気をつけてみてくださいね。

なぜこの姿勢だと出やすくなるの?

肛門直腸角

簡単に言うと、この姿勢になることで、便の通り道が真っ直ぐに近くなるためです。

腸〜肛門までは元々角度がついているんですが、股関節を深く曲げて、さらに骨盤ごと前に倒すことで、この角度が緩やかになるため、あまり息まなくてもいい環境を作ることができます。

産後にもこの方法が役立つ

この方法は、私自身も実践していますが、妊娠中だけではなく、出産後すぐの入院中にこそ「知っていてよかった〜」と感じました。

産後すぐは、お腹の筋肉そのものが伸びてしまっているため、息むような力が出せません。経膣分娩で会陰部を縫っている方だと、その傷も怖くてなかなか息むことができなかったりもしますよね。

この方法を知っていたことで、あまり息まずに排便ができたことはとても助かりました。ぜひ産後にも役立ててみてくださいね。

また、そもそも息んで排便すること自体、骨盤底筋というおしもの筋肉には結構負荷がかかっています。
できればこの姿勢で骨盤底筋にかかる負担を軽減して、日常的に尿もれ予防をしていってもらえるといいのではないかと思います。

まとめ

そもそも、便意がある時にすぐにトイレに行くようにするということもとても大事です。すぐに行かないと、腸で水分が吸収され、便がどんどん硬くなって出しにくくなってしまいます。

  • 便意を感じた時にすぐにトイレに行くこと
  • 姿勢を作って息まずに出すようにすること

を今から習慣づけることで、将来的な尿もれ予防などにもつなげられるといいのではないかなと思います。ぜひお試しくださいね。

ABOUT ME
理学療法士 近藤可那
理学療法士 近藤可那
病院のリハビリテーション科にて勤務後、自分の出産経験をきっかけに産前産後の身体のトラブルに対しての医学的なケアが希薄な事に気づき、この分野でのリハビリの勉強を始める。 産婦人科での活動のほか、産後の身体ケアサロン運営、ママや妊婦さん向け講座、理学療法士作業療法士向けの勉強会運営をしている。
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