ストレスに関するお話を最近は書いています。
- 一体ストレスって何なのか
- どうしてストレスを感じるのか
- 産後うつになるのはなぜなのか
- そのストレスをどうしたらよいのか
というようなことを前回までにお伝えしてきました。
今回は、どの続きで、もう少し深いところまでお話をしています。
産後うつになるのはなぜ?
前回までにも話をしてきましたが、
非現実的な期待(あの人にこうなってほしい、自分の人生がこうなってほしい)と自分の現状を比較して、自分を小さくしてしまっている、これが続くとうつ状態になってしまいます。
こんなはずじゃなかったのに…という状態ですよね。
そして、いろんなことにいわゆるストレスを感じてしまう…。
ストレスを感じる人の共通点としては、感情の起伏が激しいということになります。どうしてかというと、なにか出来事が起きたときに、白と黒のジャッジを無意識にしているからなのです。
「〜すべき」はストレスを感じやすい
自分がどこにストレスを感じているのか、分かる人はいいんですが、
たまに「特にストレスはありません…」という方もみてるんですね。
自分としては大きな問題と感じていないけど、
体としてはストレス反応を示しているということもあるんです。
その見つけ方もご紹介しました。
- 〇〇であるべき
- 〇〇しないといけない
- 〇〇する必要がある
などといった思考は、他人の思考なんです。
なので、この思考が出てきたときに、一度立ち止まって、
「本当は私はどうしたいの?」と問いかけてみてください。
本当はしたくないのであれば、しなくていい。
やらなきゃいけないなとやはり感じたのであれば、さっさとやる。
思い悩みすぎない。そして、さっさと寝る。
これはとっても大切だったりします。
まずは睡眠
睡眠って大事です、とても。
私は自分の外来にかかってくれる患者さんの多くに「もっと寝てください。」と話します。睡眠不足の次の日って、普段ならなんともないようなことにイライラしたり落ち込んだりしたことないですか?
日本人は基本的に睡眠時間が少ないと言われています。また、夜のライトが明るいなという印象があります。夜ご飯が終わったら、少しライトを暗くして寝る準備を始めるということも大切かなと思っています。
量だけではなく、質も大事ですよね。
とても質のいい睡眠を取れている人は少ない睡眠時間でもとても元気!という方もいるんですよね。
睡眠については、リクエストもあったので、もっと深い話をいつかできたらなと思っています。
私達は1日で6万回くらい脳内で会話をしている
私達は1日の中で6万回ほど脳内で会話をしていると言われています。無意識にいろんなことのジャッジをしているんですよね。
睡眠中、脳は、ネガティブだと感じた出来事の反対の記憶(ポジティブな面)を見つけていると言われています。ある出来事のネガティブな面とポジティブな面が見つけられると、整合性が取れて、ニュートラルになるんですね。
なので、起きたら、昨日起きた嫌なことが今日はあまり…ということが起きてくるんですね。寝て忘れよう!って感じです。
「寝る」だけでも、自分のマインドのバランスを取ることができるんです。
どんなに心理学を学んでも、どれだけ自己啓発しても、いい治療をうけても、いい睡眠が取れていないと一切の意味がないといっても過言ではないくらい、いい睡眠って大切です。
イライラモヤモヤして眠れないときは…
それでも、色々考えすぎちゃって眠れないっていう人もいませんか??
私はそのタイプです。
これからお話することは、患者さんにも実際にやってもらうことも多いんです。ぜひやってみてくださいね。
思考を棚卸しをしてみよう
そんなときは、頭から一度出しましょう。
何を考えているのか、一度上に書き出したりして、脳内を棚卸ししましょう。
例えば、一言に不安といっても、具体的には何が不安なのかということがわかると対処しやすいんですね。
「なんだ、これが不安だったんだ。」ってのがわかると、それに対する対処法をいくつか考える。そうすることで、これから起こるかもしれないことを想定内にしておくこともできますし、「あれ。取越苦労だった。」と不安の種自体が消えてしまうこともあります。
体を動かしながら
ネガティブなことを考えているときって、じっと座ったままということが多いかと思います。そんなときにおすすめなのは、動きながらということです。
あるきながら、筋肉を動かしながら、スキップしながら…
とにかく、なにかしら動きながら考える。
ぜひやってみてくださいね。
ストレスを感じやすいのはどんな人?
感情の起伏が激しい
上記にも書きましたが、感情の起伏が激しい人というのは、ストレスを感じやすいんですね。というのは、白黒はっきりつける傾向にあるからです。
自分の「こうあるべきでしょ」から外れたことがおきたり、外れている人をみると、腹がたってイライラするんですね。
自己肯定感が低い
- 自分を責めてしまう
- 自分をなかなか受け入れられない
- 自分を肯定できない
ここも、結局は誰かと比べることで、自分を小さくみてしまい、「私はだめだ」になる。なので、次は自分よりも下の人を見つけて「あいつはだめだ」と責める。
インスタやFacebookなどで「あ~あの人素敵だな」と思う人がいたら、
どんなところを素敵だと思っているのか、挙げてみましょう。
それはあなたも持っているところなんですよ。
それとは逆に、「あの人のここが嫌、あそこが嫌い!」と思ったら、
具体的には何を嫌だと思ったんだろう、何に腹が立ったのだろうと客観的に観察するんです。
それもあなたの中にあることなんです。そして、そのことに関して、自分自身のことも責めていると気付くことができるんですよ。
他人のことを責めることが多ければ多いほど、自分のことも責めているというわけなんです。
羨ましい、嫉妬、嫌悪といった感情は要チェックですよ。
まとめ
数々の不調や不定愁訴ときってもきれない関係にあるストレス。
ある程度のストレスは必要ですし、すべてのストレスが悪いものでもないです。ですが、過剰なものというのは、副腎を始めとする様々な臓器にも負担をかけ、いろんな症状の原因にもなってきてしまいます。
自分の感情がどんなときに動くのか、自分はどんな「〇〇すべき」「〇〇せねば」をもっているのかわかると、自分のストレス源をしることができるんですよね。対処法やどのように解いていくといいのかは、またお話していきますね。