産後

腹帯・骨盤ベルト・ガードルの違いは?役割は?

睡眠を取るための工夫

とんなにいい運動をしても、どんなに体のケアをしても、生活リズムが整い自律神経が整うようになってこそ、身体が整ってくると考えています。

睡眠不足の状態だと交感神経が優位になりやすいんですよね。どうしても。

また睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンは、抗炎症作用もあるため、月経困難症の痛みや子宮内膜症の改善に効果があるという報告もあります。

ポイントは睡眠ですね。

赤ちゃんがいると、なかなかママさんが熟睡できなかったり、睡眠時間が確保できなかったり、というのが現実的なところですよね。

ここは、ママが質のいい睡眠を少しでもとるためのパパを始めとした家族の協力が欠かせないところかもしれません。

姿勢を整えると気分も変わる?

姿勢と分泌されるホルモンなどの研究はいくつかあり、姿勢によって自信と関係するテストステロンというホルモンが増加し、抗ストレスホルモンのコルチゾールが減少するという報告はいくつかあります。(一応、それを否定する論文もあります。)

メンタルによって姿勢が変化するし、姿勢によってメンタルにも影響を与えるという関係なんですね。

産後の体は妊娠中から作られているし、妊娠中の身体は妊娠前からの積み重ねです。

3人子供が欲しくても、3人産んでからケアをするのではなく、その都度ケアをしていってほしいなと思います。

多産婦さんは子宮脱のリスク因子ですが、その都度ケアをすることで、そのリスクも減らしていけるのではないかと考えています。

痛みがあるときは

痛みがある状態というだけで、身体からのサインなので、プロの手を借りるのがいいと思います。

なかなか産婦人科で理学療法士が指導できる箇所がないのですが、様々な整体やケア施設があり、殆どの施設には先生が大事に思っているポイントがありますよね。どれも間違いではないと思うので、まずは行ってみて、自分にあうかどうか確かめてくださいね。
(先生が妊娠中の身体についての知識を有していること、過度に脅したりせず、適切なケアを提供してくれることは必須の条件です。)

寝ているときの腰への負担を減らす工夫

横向きでねるときに、上に来る足が下に落ちてしまうと足をずっと組んで寝ているのと同じ状態になるため、朝起きた時に腰が痛いなどのトラブルが有ることがあります。そのため、足の間にクッションを挟んで高さを合わせる(上の足が床と水平になる)ように調節してあげると楽になることがあります。

こちらの記事で写真付きの解説があります。

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どうしても魔法ではないので、ひとつひとつ丁寧に過ごしてもらうのが一番の近道です。

質問にお答えします

ガードル?骨盤ベルト?

お腹の柔らかい部分に関してはあまりきつく締めすぎないことをおすすめします。
一つ前の記事で「身体を筒として捉えるとわかりやすいよ」という話をしましたが、その筒が潰れてしまうからです。

苦しいようであれば、やめていいと思いますよ。

産褥期すぐであれば、骨盤の下の方を少し締めてもらう程度は問題ないと考えます。

骨盤ベルトも同じで、ゆるく心地よく締めるのも、ギュッと締めるのも効果は変わらないと言われています。

産褥期に腰を温めたほうがいい?

これに関しては私の主観も入っていますが、
理想を言えば自分の筋肉を適度に使った自家発電がいいなと考えています。腹横筋を使った深呼吸などにより身体がすぐにポカポカしてくるのを感じられると思います。

筋肉が凝り固まっているのを緩めたい場合だと、温めることで筋肉が緩んでくれることもあるので、やってみてもいいかもしれません。

私個人としては小豆枕は手軽でよく使っていました。

腹巻きなどは、外気からの冷えから守るという意味では効果的だと思います。

確かに現代は、クーラーやら冷たい飲み物やらで身体が冷えることは多いですよね。冷えが問題になるのはどちらかといえば東洋医学の考え方で、以前鍼灸師の先生が身体を温めるということについてまとめてくれた記事がありますので、参考にしてみてください。

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あと大切にしてほしいのは、自分の感覚ですね。

いくらいいと言われていたとしても、「あーやりたくないな…」と思ったら、一度立ち止まって自分はどうしたいのか、考えてみてください。

妊娠中の腹帯や骨盤ベルト

妊婦さんに腹帯は有効かなと考えています。

腹横筋が弱い方(お腹がドーンと前に飛び出しているタイプの方(巷で「男の子?」と言われるタイプの人))は、下から支えるように自分の姿勢を整えつつ腹帯をすると、楽になる方が多いなという印象です。

骨盤ベルトは、「していないと骨盤が痛い」という方だけでいいのではないかと思います。骨盤ベルトをしているとお腹が張ってくるという方は、張りをまず優先してベルトを一度外しましょう。

骨盤ベルトの位置は?

商品によっては、大転子にベルトをかけるように謳っているものもあります。

文献的には、おへその前あたりの骨盤の前の骨にかけるようにすると固定力があると言われています。

(難しいところで、商品によって違うので、商品に書かれているとおりにするのがよいのかな…)

ABOUT ME
原紗希
原紗希
現役産婦人科医。外来診療では検査や薬の処方だけではなく、患者さん一人ひとりに合わせた多方面からのアドバイスも行う。2児(6歳・2歳)の母。
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