風邪を引いたときに自分の自然治癒力を最大限発揮させたり、普段から自分の免疫力のバランスをいい状態にしておくということは、自分のパフォーマンスを保つ上で大事なことですよね。
今日は一般的に言われていることとはちょっと違うかもしれませんが、非常に大事なポイントを書いていこうと思います。
ホメオスタシス
人間の体には、生体が変化を拒み、一定の状態を維持しようとする働き=ホメオスタシス・生体恒常性という機能が備わっています。
暑いところに行けば汗をかいて体温を下げたりしてくれるのも、そのため。
この生体恒常性には、ホルモン系ー免疫系ー自律神経系が大きな役割を担っています。
「ホルモン系と免疫系が正常、自律神経だけが乱れている」という状況は非常に考えにくいわけです。
何らかのストレスが掛かった場合、
- 自律神経系;交感神経にふれる
- ホルモン系;抗ストレスホルモンが分泌される
- 免疫系;免疫としては下がる
といった反応がおきてくるわけですよね。(すごくざっくり言うと)
そして、
免疫でいえば高過ぎても低すぎてもよくないし
自律神経も交感神経が優位すぎても副交感神経が優位すぎても良くないし
このホルモンが多い、このホルモンは少ないといったアンバランスな状況は良くないし…
というわけで、バランスが大事だよね、っていうところに最近行き着きました。
風邪はひきはじめのサインに気がついて対処
一般的に言うウィルスによる風邪というのは、副交感神経をしっかり働かせましょう、というサインでもあります。
交感神経が優位な状態が続いたため、体が強制的に副交感神経を優位にするための反応を起こしているとも言えます。
ならば、風邪のときにできることは、「とにかくゆっくりすること」になってきます。
「寝る」のもいいですね。睡眠の効果についてはこちらにも書いてあります。

交感神経を刺激する物を極力減らすというのも、風邪を引いたときには重要でしょうね。
例えば、スマホや冷たい飲み物、ストレスを感じるような刺激から離れる…
このあたりは早く治したいのであれば必要なことかなと思います。
なんで健康でいたいのか?
病気などを治すときに大事になってくるのは、「なんで治したいのか」「なんで健康でいたいのか」という目的になります。
すべての行動には目的がありますので、なんで健康でいたいの?というその先がみえると、自分の中で今何をしたらいいのか、答えが見えることがあります。
これは、PMSや生理痛を良くしていくときにも患者さんに確認することがありましたね。「PMSや生理痛を良くして、その後に何がしたいの?」という感じですね。
もっと究極を言ってしまうと、健康=○ 病気=× という式をニュートラルに戻していくことが最強かもしれません。
睡眠も栄養ももちろん大事、でももう一つ大事だと思ったもの
睡眠も大事ですし、栄養も大事です。
睡眠はあらゆるものの修復過程で必須ですし、食べたものが体を作っていますから食べ物があまりにめちゃくちゃなのはちょっと…というのが私の考えです。
でもですね、いろんな食事療法もやってきて、いろんなサプリメントも試してきましたが、わかったことは「思考のバランス」というのが体に与える影響は非常に大きいということなんですね。
思考のバランスがとれているというのは、色んなものをニュートラルな視点で見えているということ。
逆に、思考がアンバランスな状態というのは、色んなものをジャッジしていしまっていて、感情の乱れが大きい状態。
思考のアンバランスが強いと、どうしても自律神経やホルモン系を乱してきます。そうなると、免疫系に影響が出るのは必須なわけです。
自律神経というのは食べ物の消化や吸収にも大きく関わっていますので、その自律神経が乱れればいくらいいものを食べても、消化して効率的に栄養を吸収するということができなくなってきます。
また、自律神経が乱れていては睡眠にももちろん大きな影響を与えます。
ではどうしたらいいのか。
それは、ニュートラルな視点を身につけること。
その上で、睡眠や栄養、ストレスケアができたら、その効果も倍増すると思います、本当に。
体もニュートラルに
体のポジションや筋肉の状態をニュートラルにしておくというのも非常にいいと思います。
ニュートラルというのが、一番持っている力を発揮しやすいわけですよね。
思考からと体から、両方からアプローチできると、最速で自分の力を発揮できるのではないかと思っています、私は。
自然療法も必要、西洋医学も必要
薬というのは便利な半面、必ずその裏側(デメリット)もあるんです。
今この状況に薬が本当に必要なのかどうか、という見極めは大事かなと思っています。
医者によっても処方や治療法って違ってくるんですよね。それが悪いことではなくて、薬も何種類もあるし、治療法だって一つではないので、それはごく当たり前のことなんです。
違う病院で出だされた薬、行っている治療法について、その医者がどうしてこの治療法を選んだのかを色々考えた上で、その治療法に私が疑問を持ったとして、患者さんに聞くわけです。
「どうしてこの治療法をするっていわれたんですか?」
「この薬はなんで飲んでいるんですか?」
そのときに、「いや、わからないんですけど、出されたんで…」という答えが返ってくることが結構多いんですよね。
治療法一つとってもメリットとデメリットがあって、薬一つとっても同じくメリットとデメリットがあります。
それを理解して納得した上で、
「じゃあどの治療法にしますか?これにしましょう。」
「この薬は〇〇のために使いますね。」
というのが、必要なんではないかと思っています。
かといって、すべてをナチュラルで…(西洋医学は悪だ)みたいな考え方も危険だと思っています。これこそ思考のアンバランスですからね。西洋医学のおかげで助けられた命もたくさんあって、西洋医学による恩恵もいっぱい受けているはずです。
偏った西洋医学否定主義も偏った西洋医学信仰もどっちもどっちでしょうね。
どういう目的でこの治療法を選ぶのか、そこに納得と自分の考えがあった上での選択であることがまず大前提として大切かなと思っています。
