妊娠・出産

【Q&A】実母が妊婦である自分の目の前で煙草を吸うんです。

ありがたいことに、たくさんの患者さんと関わらせてもらってきましたが、私の外来は、体のことはもちろん、結構日常生活の中でのお悩みだったり、ママだからこそのあるある話をすることも多かったんですね。

そこで、そんな質問に対してどんなふうにお話をしてきたか、書いていこうと思います。

実母が妊婦である自分の目の前でタバコを吸う…

今回の相談は、こちら。

コレは自分の母親がということもありますし、自分の夫がということもあります。

自分は赤ちゃんにとってよくないから、タバコを自分の目の前で吸うのはやめてほしいと思っている。
でも、相手はやめてくれない。

コレがなんで起きてくるかというと、

  • タバコというものに対する考え方が違う
  • 赤ちゃんの優先順位
  • お互いの価値観の違い

があったりします。

妊婦さんは、妊娠雑誌を見たりしてタバコが自分にも胎児にも良くないという認識がある。

一方で、実母は自分もタバコを吸ったまま出産したけど、特に異常なく子どもたちを出産できたという実体験がある。

まずここで、妊娠中にタバコを吸うということに対する認識にかなり違いがあることがわかりますよね。

そして、妊婦さんにとっては、赤ちゃんが自分のお腹にいるという時点で、赤ちゃんの優先順位がバンっと上がっている人が多い。

それに対して、実のお母さんや旦那さんはまだそこまで赤ちゃんの優先順位が上がっていないこともある。(ここはもちろん人によります)だから、まだピンとこない。

あとは、価値観がお互いに違っているから、ですね。

タバコを吸っている人は、タバコを吸うことで得ているものがあり、それを大切に思っている可能性がありますね。

それを、「やめてよ!」といったところで、お互いに歩み寄る、というのは難しいかもしれません。

では、どうする?

まずは、自分が「なんでタバコを吸ってほしくないか」をしる。奥にある大事なものをみる。

次に、タバコを吸うことで、実母が何を大事にしていそうなのかなということをみてみる。

そうすると、お母さんはコレを大事にしていたんだね、ということが理解できる。

その中で、自分の大切なものと相手の大切なものをともに守れるような対策を考える。

  • どんな状況だったら、実母がタバコを吸っても気にならない?
  • こんな状況はどうだろう?

色んなパターンを考えて、「コレならいいな」を探す。
それを実母に伝える。

自分の欲のままに相手をコントロールしようとするとうまく行かない事が多い。

でも、相手のことも理解しようとした上で、自分の気持ちを伝えると、お互いにいい選択ができることがあります。

ちなみに、
産婦人科医の一意見としては、やっぱり妊娠中のタバコはやめてほしいなというのが本音。

すんなりやめれる妊婦さんは、タバコを吸うことで自分が得ていたものよりも、赤ちゃんの優先順位があがったから。

どうしてもやめられない!という方は、タバコを吸うことで、自分は何を手にしているのかなーということを考えてみてください。
タバコじゃなくてもいいかも?!となるかもしれません。

ABOUT ME
原紗希
原紗希
現役産婦人科医。外来診療では検査や薬の処方だけではなく、患者さん一人ひとりに合わせた多方面からのアドバイスも行う。2児(6歳・2歳)の母。
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