妊娠中や産後にしばしば聞かれる尿もれのトラブル。気になっていても、人にはなかなか言いにくいお悩みですよね…
今回は、尿もれのセルフケアとしてよく言われる骨盤底筋について少し解説をしていきたいと思います。
骨盤底筋ってどこ?

骨盤を下から見るとこんな風に見えます。
- 前は「恥骨」子宮の下方にある骨の部分から
- 後ろは「尾てい骨」まで
自分で「恥骨」と「尾てい骨」触ってみて、その間全部に骨盤底筋群があると思うと、結構広いな!という感じがしませんか??
実は「骨盤底筋」という筋肉自体はなくて、骨盤の底全体を覆っている細か〜い筋肉が集まったもののことを言います。
骨盤底筋群の役割
骨盤底筋群が何をしているのかというと、
- 子宮や膀胱・腸などの臓器を支える
- 排尿や排便をコントロールする
それぞれの役割があり、ずっと締めっぱなしにしていればいいというわけではなくて、必要な時に必要な動き(締めたり緩めたり)ができるということが大切になります。
妊娠中は少し動かしにくい
実は妊娠中は骨盤底筋群が少し動かしにくく感じる方が多いようです。
その理由は
- ホルモンの影響
- 子宮の重みが骨盤底筋にかかっているため
- 姿勢が保ちにくくなるため
などが言われています。
骨盤底筋群の動きが自分で感じにくいと、どうしても頑張って力を入れすぎてしまい、狙った動きとは違う動きをしてしまっている…という方が実は結構たくさんみえるんです。
どんな動きならいいの?

きちんと動かせている時というのは、この図のように骨盤底筋群が上に引き上がります。膣をきゅっと上に引き上げるようなイメージです。

一方、うまく動かせていない時は、下に押し出すような動きになってしまっています。腹圧がかかり逆に骨盤底筋群を緩ませる方向に動いてしまうので、こうならないようにするのが大切です。
妊娠中の方はまず先生にご相談を
ちょっと人には言いにくいお悩みかもしれませんが、実は最初の妊娠中で尿もれ(腹圧性尿失禁)がある方は、その後にも尿もれが出る可能性が高いと言われています。
その後の自分の体のためにも、そして、自己判断で無理なことをしないためにも、まずは一度産婦人科の先生に相談をしてくださいね。
その際に「骨盤底筋のエクササイズしてみて」と言われることがあります。そんな時は少しこちらの記事を参考にしてみてもらえたらいいなと思います。